変わり者妻のジャカルタ徒然草

ジャカルタに来てから約1年半。 日々の生活で感じる、日本との文化の違いや新鮮、斬新に感じること等の備忘録として。また、快適に暮らすために今まで考えてきたことを書き起こし、少しでもお役に立てたらと思い。

ブログの影響力 ~ビビりな私の言い訳記事、だけど結構大切なこと

こんにちは。ご無沙汰しております。

 

一度「ブログ書きません」宣言したにも関わらず、ちょいちょい現れております…

解散宣言したバンドが、限定で再結成するみたいな、そんな状態になっていますね(笑)

 

 

さて、今回の記事はというと。

 

 

ずーっと、

書いた方がいいかな、

 

 

でもブログを読んでどう判断するかは読者様の自己責任だしな。

 

 

という葛藤がどこかにあって。

 

でも、

今後のためにもやはり書いた方が良いだろうと思い、書くことにしました。

長文ですが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。

 

 

テーマは、ざっくり言うと

「ジャカルタで出産する時は、日本で産むかジャカルタで産むか、よーくよーく考えて決断してください!!」

ということなのです。

 

 

 

えっ!?

このブログって、ジャカルタ出産推しブログじゃないの??

 

って思う方が多そうですが・・・

 

 

推してるわけじゃないんです。

私、デメリットも書いてますでしょ?

例えば、切迫早産疑惑の記事では、

4人も別の医師を試しました…

なんて、「どこか信用できないジャカルタ医療」についても綴っております。

もちろん

「思っていたよりは大丈夫」

と言う話もしていますが、

 

「これはちょっとな。。。」

と思う点もしっかり綴っていたつもりでした。

更に伏線として、

「私は、一応、日常会話程度の英語とインドネシア語は問題無い」

と言うことも書いていました。

 

 

 

このブログを更新しなくなって、かなりの月日が経っていますが、

今だに、割と新しくジャカルタに来られた方とお会いした際、話の流れから、

「ジャカルタで出産しました」

というと、

「えっ!!!??もしかしてブログ書かれてましたか!?ずっとブログ読んでました!!!

このブログを読んで、2人目はジャカルタで出産頑張ろうかな、と思えました。」

というような声を沢山頂いたり。

 

また、以前からの友人も、この1年の間に、数人妊娠した人がいて。

その際に、やはりジャカルタ出産についてよく相談されるんですね。

で、私は、このブログのことを友人達にはほとんど話してないもんで…

「実はブログを書いていたから、良かったら参考にして。」

と、ブログのこと伝えると、

「このブログ、もう見てたよーーー!!!

だって、妊娠した時に

『ジャカルタ 妊娠』

でググったら、トップに出てきたから。」

 

 

えぇぇぇぇーーーー!!!!

ほんまでっかーーーー!!!!????

 

 

もうね、申し訳ないのですが、

ジャカルタで2年くらい前の情報って、結構古くなっていると思うのですよ。

だってうちの子

「もうめっちゃ走ったりジャンプしてるよ!!??」(1歳8か月になりました♪)

更にこのブログ、1年以上前に更新止めたから、もはや人気ブログとは程遠い存在なわけで(笑)

それなのに、

今だに、上位だったり、ググり方によっては、トップに私のブログが出てしまったりして。

 
更には…
やはりそうやって検索に引っかかるからなのか、
企業様からも相談があったりもしました。(詳しくは言えませんが)
 
 
もう、この一年、このブログのおかげで、結構ビックリなことがありました。
 
 

それだけ、見てくださるのはとてもありがたいのです・・・

でもね、

同時に恐怖でもあるのです・・・

 

 

 

私のブログを読んでくださった方達、

中にはもちろん、

「やっぱ日本で出産しよう!」

と決断した方もいらっしゃいますが、

割と…いやかなり

「ジャカルタ出産に対してとっても肯定的」

な人が多くて。

 

 

上述したように、

リスク面や、語学に関すること等も綴っていたつもりだったのですが…

 

やはり、このブログの結末が

「無事にジャカルタで出産しました!めでたしめでたし♪」

だからなのかな。。。

もう少し、デメリットも強調すればよかったと、反省しております。。。

 

 

そして、

「ジャカルタ行きが決まったから、当分2人目は諦めようかな。」

という多くの方々に対して、良くも悪くも大いなる希望になったようで。

 

でも。

いざ実際に相談されて、私が色々話すと、

「やはりジャカルタ出産も、一概に良いとは言えないですね。

日本で産んだ方が良いか、もう一度よく考えます。」

という方も多いんです。

 

 

この1年で、色々な方からのメッセージを実際に聞くようになって初めて気付いたこと。

『ブログと実際の私の話とのイメージ格差』

 

これは、今後ジャカルタで妊娠された方のためにも、埋めておいた方が良いと考えたのです。

妊娠・出産自体、おめでたいことではあるけど、とても重たいテーマだから余計です。

このカテゴリーで、今だに私のブログが上位に来ることからも、

「いかにジャカルタでの妊娠・出産情報が少ないか」がよく分かるので。

 

 

 

 

改めて、メリットとデメリットを、しっかりまとめます。

【ジャカルタ出産のメリット】

・上の子がすでに幼稚園や学校に通っている場合、いつも通りの生活を送れる

(日本に帰るとなると、数か月間の預け先を考慮しないといけない)

・旦那との立ち会い出産が可能

・自分が入院していても、家事や、子供の送迎等も、メイドやベビーシッターに任せることが出来る

・入院費、出産費が日本と比べて割安

→価格は、年々変わるとは思いますが、私の出産した2016年現在では、

ベッド、食事用机、シャワールーム、更にソファーベッドまで付いた、広い個室だったにも関わらず、2泊3日で28juta。日本の出産育児一時金42万円(←日本の健康保険に加入していれば、海外駐在でももらえます。この点は、各自確認された方が良い点ですね)で十分おつりがくる金額でした。

・(病院にもよると思うが)日本で出産だと、出産前だけでなく、「妊娠初期にも、一度日本でも検査を受けて下さい。」言われるなど、日本に帰らなければいけない機会が増えてしまう。

→上の子がいると、これが負担だったりする

 

見て分かるように、


「すでに上にお子様がいらっしゃる場合」


は、ジャカルタ出産の場合、沢山のメリットがあります。



また、ジャカルタ出産のメリットを活かすには、

「メイドさん、ベビーシッターさん」

の存在が不可欠です。


自分が何日間か家を開けてても、家や子供を任せられる程の信頼関係が必要ですし、

また、そうなるためには、必然的に、


ある程度の語学力(メイドさんが日本語できる場合は除外)

ある程度の月日


が必要です。


そうなると、上の子がいて、

更に、ジャカルタ生活を初めて少なくとも半年~1年以上経ち、生活も慣れてきてる、情報もそれなりに集められる、語学面もそこまで心配いらない…

という環境の方は、ジャカルタ出産を選択されても良いと思います。


メリットを充分活かしきれなさそうであれば、どこで出産するのが良いか、よく検討した方が良いと思います。





【ジャカルタ出産のデメリット】

・医療面医療面医療面!!!

今回強調したい点はココです。

 

この点は、とても判断がつきにくいところだと思うので…具体的にどんな感じか、聞いた実例を書きます。

 

でも、もちろんですが!!

このブログだけでの自己判断は危険です。

もし何かトラブルがあった際は、ジャカルタの医者、それが心元無ければ、日本の医者にも相談した方が良いです。

 

例1)妊娠中、なにも問題なかった

→ジャカルタで通常出産

・ただし!!!万一輸血沙汰になった場合は、

シンガポールに緊急搬送の可能性があります。

というのも、インドネシアって輸血事情が良くないのです。

うちの子が2回目デング熱疑惑で入院した際も、医師から

「血小板の値が2万切ったら、輸血になります。なので、血小板の値が5万を切ったら緊急でシンガポールに行きましょう。」

と言われたことがあります。(結局、デング熱じゃなくて突発性発疹だったから、血小板の値は9万くらいまで下がったけど、その後すぐ復活しました。)

 

出産での輸血というと、要は大量出血。この場合、日本でも一大事、そして、可能性としては低いわけで。。。

そこをどう考えるかですよね。

 

例2)前置胎盤が、妊娠後半でも治らなかった

→医師からも、日本もしくはシンガポールでの出産を薦められると思います。

理由は、前置胎盤の場合、出産時に大量出血する可能性が高いからです。上述した通り、インドネシアは輸血事情が良くありません。なので、高リスク出産と事前に分かっている場合は、医師からも日本やシンガポールの出産を薦められると思います。

 

例3)心臓に疾患があった

→日本もしくはシンガポール

エコー診察でとても重要なことの一つに「胎児のうちに心臓疾患を発見する」というものがあるそうです。これは、産まれてから早急に手術等で対処すれば、予後が良好なものが多い、反対に発見されなければ、命に関わることも。

心臓疾患も、大なり小なり色々あるみたいですが…特に手術が必要な場合(帝王切開以外)は、やはりジャカルタでは出産しない方が賢明でしょう。

実際、日本人ではないのですが、友人の胎児に心臓疾患が見つかり、先進国である母国で出産・手術したそうです。

 

例4)切迫流産、早産

→ならないように、妊娠中は無理をしないのが一番です。

 切迫早産は、絶対安静になってしまった場合は、飛行機も乗れなくなってしまうと思うので…

私は、ジャカルタ出産の際、切迫早産危機の時、本当にヒヤヒヤでした・・・

おかげで、妊娠生活は、ほとんど家にいたと思います。(そして激太り涙)

ジャカルタにも、もちろんNICUはあるし、実際に、少し早産で産まれてしまったけども、今は全く問題無く暮らしている、友人のお子さんもいます。

でもやはり、リスクは避けるべきではないか、というのが、個人的な意見です。

 

良く、貴重な駐在生活、妊婦生活だからと、マタニティトリップをされる方もいらっしゃいます。近年はインドネシアの発展にともない、以前よりもインドネシア国内旅行先の選択肢が増えているように思います。

 

でも、

「ここは、インドネシア。発展途上国。ジャカルタ・バリ辺りならまだしも、地方に行けば、医療の質は一気に下がる」

 

ということは頭に入れておいた方が良いと思います。

 

 

駐在生活をするにあたり、

ブログを情報源にしている方が圧倒的に多いと思います。

実際に、その影響力を痛感したからこそ、言えるのですが、

 

 

「ブログはあくまでも参考です。一人一人、その時の体調や状況も違うし、もっと言えば、語学力や、インドネシアに対する知識量などなども全然違うんです」

 

例えば、私の出産だって、

「結果、何事も無かったから、ブログに書けてる」

んです。

 

もちろん、中には書いてる方もいるけども・・・きっと多くはないですよね。

 

 

 

もちろん、この点に関しては、自己責任になってしまうのですが、何かあってからでは遅いので…

 

 

では、他のデメリットを書きます。

・ご本人、旦那様共に語学に不安がある人で、24時間の通訳サポート(Wellbeとか)を付けられない方は、どうしても意思疎通に難ありです。

例えばポンドックインダー病院の場合、日中はJクリニックの通訳がついてくれますが、夜中に何かあった場合は、通訳無しの対応です。

この辺りが心配な方は、日本での出産を検討するか、妊娠が発覚してから出産までは数ヶ月間あるので、そこで頑張って日常会話と、医療用語少々を身につけるか、でしょうか。

 

・渋滞が酷いので、病院が家から遠い場合は、余裕を持って早めに入院する場合もある。

→私も以前ブログに書きましたが、結局、約1週間は入院してました。 

→メイドさん・ベビーシッターさん等、家事や上の子を安心して任せられる人がいないと、ジャカルタ出産はちょっと厳しいこともあるかもしれません。

 



初産の場合は、

長く住んでいて、よほどインドネシア生活に慣れているか、

旦那様がインドネシア人等、インドネシアに縁がある方ならまだしも、


数年滞在するだけの方に対しては、100%、

「日本での出産」を薦めてます。

まぁ、そういう方が、初産で、

「ジャカルタで産みたいでーす!!!」

って言うの、聞かないけども…



経産婦の場合は、既に勝手が分かっているので、危機管理もしやすいし、

多少言葉に難アリでも(全然ダメだとさすがにキツいけどね)

ある程度言っていることの予測が付きます。

初産は、全てが未知の経験ですからね…日本で産むのもドキドキなのに。




   【私がアドバイスする場合】(あくまで一意見です)

・初産の場合は、日本での出産を強く薦めます。


・最初から、ジャカルタ出産にしようと思っていても、緊急で日本出産になる場合もあります。

念のため妊娠が発覚した場合は、日本の病院にも連絡し、相談しましょう。可能であれば、念のため予約を取りましょう(地域によっては、早々に分娩予約が満員になるため(私の地元では、妊娠10週までに予約しないとダメでした)胎動確認できた辺りで、連絡した方が良いと思います)


・ジャカルタで出産する場合は、分娩までのシミュレーションをしっかりと。

病院までの道のりも、徹底的に調べます。(どの道が一番早く着くか、渋滞の頻度、渋滞の時間等)


・尿検査はじめ、各検査は「言えばやってくれます」ので、積極的に言いましょう。少しでも気になることがあったら、その場で質問しましょう。

初期の血液検査はちゃんとあります。

私は、トキソプラズマ疑惑があった際に、その旨を先生に相談して、血液検査をしてもらいました。尿検査も希望してました。


・妊婦健診、分娩の先生は、ある程度人気があり、評判の良い先生を選びましょう。先生選びは、非常に重要です。

病院のHPを見て、上の方に名前が載っている先生は、ベテランのことが多いです。

また、その先生の勤務日程を確認しましょう。例えば、ボンドックインダー病院だと、HPに、先生の勤務曜日、時間が載っています。

勤務日数、時間が少ない先生は、余程評判が良くなければ、避けた方が無難です。他の病院と掛け持ちしていることが多く、渋滞等で遅刻してくることも多いので。また、緊急時にも診てもらいにくいです。


健診と分娩は、出来れば同じ先生だと、勝手が分かってるので望ましいです。

その先生が

「分娩できる先生」

なのかも確認します。

(たしか、Jクリニックからの紹介の場合は、Dr.Sawtriになることが多いですが、たしか分娩はやってなかったかと…違ってたらすみません)



この1年、新たに色々な方から得た情報を元に、更新させて頂きました。

リスク面の強調ですみません…でも、大切なことなので。

 

もしジャカルタで妊娠された方、出産を考えていらっしゃる方、

長所・短所をよく考慮して、是非ご自身にとってベストな方法を見つけて頂ければと思います。