シッターさんのヘッドハンティング ~日本の”義理人情”は特殊なのか?
よく海外ドラマで、ヘッドハンティングの話、あったりしますよね。
元々、海外では仕事に関して、日本人と比べてドライな印象があります。
バリバリガツガツ仕事をこなすキャリアにしかご縁の無い言葉だと思っていましたが、
まさかまさか、インドネシアのシッターさん業界でもそれがあるとは思いもしませんでした…
インドネシア人友達(Aとします)が、シッターさんを解雇し、新しい人を探すことになりました。
Aと遊び場で会話していた時に、
丁度Aの知り合いの子供が、シッターさんと一緒に遊び場に来ました。
親は不在。
Aが言いました。
「実は、あのシッターさん狙ってるのよね。彼女、『他の所で仕事したい』と愚痴ってるらしいから、オファーしてみる予定。彼女良さそうだから。」
…え?
今目の前で、他人の子守をしてる彼女を雇うの??貴方、あの子の親と友達なのよね??
大丈夫なの??
疑問が湧き上がって来ましたが、聞くことが出来ませんでした。
更に別の例。
うちのシッターさんが、子供とモールの遊び場に行った時のこと。(私は別行動)
双子の小さな子を連れた欧米人に話しかけられ、
「うちで働かないか?」
と言って来たそうです!!!
うちのシッターさん、絶賛仕事中ですが!!!
幸い、提示された給料額より、うちの方が高かったそうで(しかも先方は双子ですしね)
シッターさんは
「当然断りましたよ!」
と話していたのですが…
もし先方の給料が高かったら、転職してたかもしれないですね。
ヘッドハンティングは「良いシッターさん、」に出会うためには、やはり手っ取り早い…というか、
有効な方法のようですね。相手の仕事振り・評判をみて判断しているわけですから、
雇った後の安心感も大きいと思います。
単なる紹介だけだと、仕事振りも分からないですし、「実は仕事が出来なくてクビにされた…」という人だって沢山いると思うので、イマイチ信頼出来ないのかもしれません。実際、本当に良いシッターさんは一握りだから、手に入れるにはハンティングするしかない、なんて話も聞きますし。
たしかに、自分の大切な子供を預けるのですから、信頼できる人にお願いするのはある種当然だと思います。
また、うちのシッターさんも、ハンティングのお声がかかったり、友人からも
「貴方のシッターさんは優秀だと思う」
と、客観的に評価されると、私も安心できますし、この待遇で良さそうだな…と、指標にもなり、良い面もあります。
でも私は、もしシッターさんを探すことになっても、
「まだ他の人の所で働いているのに、奪ってしまうのは相手に申し訳ない。」
「きっと、シッターさんだって慣れ親しんだ所が良いだろうし、そこの子供と突然お別れするのも辛いはずよね。」
…と思ってしまう。ハンティングなんてとてもとても。。。
そして、シッターさんを取られた側からしたら、私はこう思う。
今シッターさんに辞められたら本当困るし、また一から探すの億劫…
何より、「この一年半、うちの子をとても可愛がってくれたし、私も日々色んなことを教えて、良くしているつもりだし。”情”は無いの??」とツッコミたくなってしまう。相当ショックを受けると思います。
でもシッターさんからしたら、とにかく生活懸かってるし、当然、給料・待遇が良い方がいいに決まっている、という感覚なのでしょうね。
”情”や”義理人情”を基準に考えてしまうのは、日本人ならではなのかな…と思ってしまいます。
”ヘッドハンティングが当たり前”だと思っていたら、個人的な人間関係にはヒビが入りにくいのでしょうか。
読んで下さりありがとうございます!
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…あと私にポイントが入るようです(笑)
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まだ上手く使えてないですが…
少しでも沢山の方に読んで頂けたら嬉しいです。
それでは、また。